味暦三六の謂れ!
こんにちは 初めまして 味暦 三六店主 渡辺満樹です。
ページをご覧いただき ありがとうございます。
まずは私の生まれた町と店名の由来についてご紹介させていただきたいと思います。
私は1961年(昭和36年)に北海道紋別郡上湧別町という小さな町で生まれました。
私が幼少の頃、上湧別町はりんごの産地として有名で、
私の大好きな”あさひ”などたくさんの銘柄を出荷していたものです。
それがリンゴの木についた病気などでだんだんと出荷量が減り
現在では観光に力を入れ、120万本ものチューリップが咲き誇る
「上湧別チューリップ公園」が訪れる人たちの目を楽しませています。
私も行ったことがありますが、その数と規模には圧倒されるばかりでした。
そして私が生まれたのが現在のチュウリップ公園の敷地内でした。
私が生まれた頃、その一帯には湧き水がいたるところから吹き出し、
小さな流れとなり、その小川で川草や小魚などを捕まえて遊んでいたように記憶しています。
時は過ぎ、そんな大自然に恵まれた故郷を飛び出し、
22歳で和食の道を志した私は、札幌の澄川で板前としての第一歩を踏み出しました。
その後15年ほどの修行の中で10店ほどのお店でお世話になり、
36歳の誕生日を迎えようとしている頃、思いがけず独立の話が舞い込んできたのです。
ずいぶんと悩んだ挙句に、それまでの修行の中で積み重ねてきたものが一気に噴き出すかのように
とんとん拍子に話もすすみ、「独立」という大きな節目を乗り越え
店主としての第一歩を踏み出すこととなりました。
店名は、生まれ年の昭和36年、36歳の誕生日に舞い込んだ独立話、
新たな出発点となった36歳、
「三六」という数字が自分にとっての特別な縁なのではという思いと、
自分の料理に対する熱い気持ちを「三六」という数字にこめて「味暦 三六」と命名しました。
あれから10年・・・
2007年6月、10年の月日が流れ、10周年の感謝イベントを間近に控えたある日
ふとこれまでの10年間を振り返ってみたのです。
わき目も振らず、がむしゃらに走り続けて何を見、何をしてきたのだろうと
そして、10年間蓄えてきたことを一度すべて吐き出し、
ひとつひとつ見直すことが必要と感じました。
自分のお客様に対する想いや包丁とのやり取りをを見つめなおし、
持ちの中の棚卸することで
これからの道しるべを確かめなければならないと思い立ったのです。
そうした中で今までのお客様とのやり取りや苦情、
「美味しかった」というお褒めの言葉や従業員のあり方等々
数えあげたらきりがないほど多くのことを引出しから取り出し、
じっくりと時間をかけて今の自分に問いかけてみました。
そしてより良くしていくための答えが日々お客様とのやり取りの中から
生み出されていくものだということに改めて気づかさせていただきました。
四季折々の季節の旬鮮素材を美味しい形に変えて皆様に味わっていただくために
今まで積み重ねてきたものをこれからも日々見つめて精進してまいりたいと思っています。
皆様今後とも宜しくお願いいたします。
味暦 三六店主 渡辺満樹