7月、青南蛮が市場に出回りなじめます。
今の時期にしか仕込めない年に1度の仕事
まずは青南蛮の「三升漬け」その年の青南蛮の出来によって
毎年南蛮の辛みが違い出来上がるまで辛さの程度がわかりません。
今年は南蛮をを刻んでいる左手がひりひりするほど辛かったので
どんな辛みで仕上がるか楽しみです。
毎年漬けていますが今年も7月下旬に仕込みました。
そして8月に入りもう一つ年に1度の仕込みをしました。
それは・・・ほっけの飯寿司です。
実は私、生まれがオホーツク沿岸の湧別町なものですから
子供の頃に食べていた飯寿司と言えば秋にとれたローソクぼっけ
(脂がなくてあまりおいしくない)で作る「ほっけの飯寿司」なんです。
私が記憶しているのは、秋の薄暗くなった夕方、仕事から帰った母親が
隣近所の奥さんたちと連れ立って魚屋に行き
20キロの元箱でホッケを買い付け何件かの家で分けて
冬に食べるための飯寿司を漬けるために家に持ち帰り
冷たい水でで手が痺れるのも我慢して
下処理をしていたのが私の記憶に焼き付いています。
子供の頃に食べたその飯寿司の味が忘れられず私もいつかは
自分でホッケの飯寿司を漬けてみようとずーっと思っていました。
そし今年たまたまですが
やっと飯寿司にできるようなほっけを見つけました。
去年、一昨年と「紅鮭」を使って飯寿司は漬けているので
要領はわかっています。
そして今年!母親が作った飯寿司を思い出しながら
ホッケの飯寿司作りに初挑戦!
まずは下処理をしたほっけ、麹、大根ニンジンなどの野菜を
段々に重ねていき最後に重しをして約一か月
10月頃には出来上がると思います、
楽しみにしていてくださいね(実は私が一番楽しみにしています。)