寒のあなご
先日1本1キロ前後もある大きな寒の穴子が入荷しました。
一般にあなごの旬の時期は6~8月頃の夏の時期が
美味しいとされていますが
私個人としては身に脂を蓄えた冬の「寒あなご」も
とても美味しいと思っています。
さて、この寒あなごですが今回の物は1キロもあるのでやたらと大きい!
捌くのにてこずりながらもすべて開いて下処理を済ませました。
身もふっくらとして厚みがあり
どの様に調理しても美味しく頂けると思いますが
如何せんこの大きさゆえに厚い皮が料理の邪魔をします。
そこで、あなごを美味しく食べるには 煮、焼、揚げ、が一般的です
その中でも今回の穴子に関しては
「白焼」 それが一番だと思います。
まず、皮が厚いので間隔を狭めて串を打ち
身は少し近火で、厚い皮は時間をかけてじっくり遠火で
こんがりと焼き上げます。
そして一口大に切り込んだあなごにわさび醤油、
口の中に広がるカリッとした歯ざわりと脂の焦げた香ばしさ
そしてわさびの鼻に抜ける辛みと香り、
なんといっても、ここで冷えた日本酒を
「くいっ」と一口 たまりません。